お金持ちの知り合いBさん
今日は、私が何かとお金のことについて相談する知り合いのBさんから聞いた「お金が貯まる」超シンプルな法則について書きたいと思う。
Bさんは、普通のサラリーマンなのだが、30代後半にして、既に1億円超えの資産を持っている。外見もお金持ちという印象ではなく、至って普通の人だ。
昔からの知り合いということもあり、ある日酔った勢いで、Bさんが「オレは貯金とか持ってる資産合わせると1億円以上あるから安心だ。」と言ったことが始まりで、いろいろお金の相談をするようになった。
なかなか本当のお金持ちは見分けにくい。高級住宅街に住み、高級車を乗り回し、高級ブランド品を身につけていれば分かるが、彼のようにとにかく普通の人が大金持ちなのだから世の中、分からないもんだ。
昔、「となりの億万長者」という本に紹介されてた億万長者の人物像に合致していて、あの本に書いてあったことは本当だったんだなぁと思ったのを覚えている。
「となりの億万長者」という本はアメリカの億万長者(資産が100万ドル以上の資産家)、1万人を対象として行われた調査の結果をまとめた本だ。
今回は、昔買ったその本を引っ張り出してきたので、必要があれば引用して紹介したいと思う。
お金が貯まる超シンプルな法則
特にもったいぶる内容でもないので、とりあえずBさんにずばり聞いた「お金を貯めるためのポイントは?」という問いに関する答えを紹介したいと思う。
収入よりはるかに低い支出で生活すればお金は貯まる
彼は即答でこう言った。
「収入よりはるかに低い支出で生活すればお金は貯まる」。
この答えがあまりにも当たり前過ぎて、「そんなの当たり前、、、」と言いかけたが、それと同時になぜ当たり前のことができていないのか?という自分への問いへの答えが浮かばず、5秒間くらい私は黙ってしまった。
するとBさんはこう続けた。
「みんな、言われると当たり前と思うけど、できていない。こんな簡単でシンプルな法則なのに、できていないというのは不思議だろ?そこにはお金持ちになる意味をちゃんと考えないと乗り越えられない壁がある。お金持ちになる意味を自分の中でしっかり整理をして、そのために意識的に取り組んでいく必要があるんだよ」。
「お金持ちになる意味」は、高級品を買って、派手に遊ぶため?
一般的にお金持ちのイメージといえば、豪邸に住んで、高級外車に乗って、高級品を買って、派手に遊んで、派手にお金を使うイメージを持っている人が多い。でも本当のお金持ちはこんなことはしない。大半のお金持ちは倹約を好み、意外にも質素な生活をしている。
昔、マネー部の記事でも書いたが、「となりの億万長者」という本によると億万長者の約半数が1.8万円以上の腕時計を買ったことがないし、靴は1.1万円以上のものを買ったことがないようだ。さらに、億万長者の約37%は車を買うとしても中古車を購入するという。
テレビやマスコミは、視聴者が注目するような普通ではないことを好み、お金を派手に使って豪遊するようなお金持ちをよく取り上げる。そのおかげで一般の人たちは「お金持ちは派手にお金を使い、何でも高級品を買う。それがお金持ちになるための意味だ」と信じ込むようになってしまっているが、本当はそうではない。
高級住宅地に住み、高級外車を乗り回す人の大半は見せかけ金持ち
実際にそのテレビやマスコミの影響を受けて、誤った「お金持ち像」への憧れを抱き、自分の収入の分だけ浪費してしまう人が多いのが現状だ。以前下記記事でも書いたように、年収がそれなりにある人ほど、この傾向が強い。
お金を稼げば稼ぐほど、稼いだら稼いだ分、豪邸に住み、高級レストランでの食事を繰り返し、高級品を買い続ける。使っては稼ぎ、使っては稼ぎ、これではどれだけお金があっても足りない。
実際に「となりの億万長者」でも書かれている通り、もともと億万長者の調査をするために高級住宅街を対象にして調査を始めたが、その調査で分かったことは「高級住宅地に住んでいる人たちは意外にも資産を持っていない」ということだった。
テレビやマスコミで取り上げられる普通ではない「お金持ち像」は本当に目指すべき姿なのだろうか?本当のお金持ちは「お金持ちになる意味」をどのように考えているのだろうか?その点をBさんに聞いてみた。
本当のお金持ちが考える「お金持ちになる意味」
Bさんは「お金持ちになる意味」についてこう答えた。
「オレは経済的に自由になって、お金の心配をしないで暮らしていければ、この世の中はとてもすばらいいものだって思えると思って、お金を貯め始めたんだ。
実際にある程度の資産が蓄えられてくると、心に余裕が生まれて、様々なことに寛容になったり、ちょっとしたことで幸せを感じられるようになったりして、心が満たされる感じがしてきたんだ。
あとはそのおかげで、さらに自分の欲求をコントロールできるようになったと思う。昔よりも浪費することがなくなったし、自分の欲求とうまく向き合えている気がする。
そして、お金より大事なものについて、いろいろ考えることができるようになった。お金はもちろん大事なんだけど、お金の不安がなくなると、お金のことなしに自分が本当に大事だと思えることに時間が使える。なんの心配もなしにね。例えば自分の子供についても、お金がないと将来の学費の不安とかがあると思うんだけど、今は純粋に子供にとってやりたいことをやってもらいたいと思っているし、それを支えてあげたいと思っている。その大事なサポートをすることができるというのも幸せの一つだと思ってる」と。
なるほど。お金を使うことがお金持ちのゴールではない。お金持ちになることで、経済的な自由を手に入れ、その他の本来人間が大事にすべきことに、余計な心配をせずに取り組むことができる。余計な雑念なしに幸せな生活を送ることができる。それがお金持ちになる意味なんだと私は思った。
お金を貯めて経済的自由を手にいれるためのポイント
Bさんは、もしこの超シンプルな法則を取り入れることができれば、「普通に生活をしているだけで、勝手にお金が貯まっていく」と言っていた。
貯金ができない人からすると夢のような状態だ。普通に生活しているだけで、貯金が貯まってく。
ただし、この状況を作り出すポイントをしっかり押さえることができれば、そこまで難しいことではない。そのポイントについて2点紹介したいと思う。
先取り貯蓄方式を採用せよ
お金持ちの大半は収入の15〜20%を貯蓄や投資に回しているという。それも、よく言われる「先取り方式」を採用している人が多いようだ。
「先取り方式」とは収入があったら、まずは貯蓄・投資分の15〜20%のお金を先に押さえてしまって、残りの金額で生活をやりくりするという方式だ。
しかし、分かっていても先取りできない人がいる。その人の言い分としては「先取りしてしまって、もしもっとお金が必要になったら恐いから」というのがある。
このような人の場合、もう一つのポイントである「固定費」が収入に対して高すぎる可能性がある。この固定費はとても大事で、いろんな人と話していると、この固定費の重要さが分かっていない人がとても多いので、ここでしっかり伝えておきたい。
固定費をとにかく抑えよ!
お金を貯めるために重要なもう一つのポイントとは固定費をとにかく抑えることだ。
固定費というのは、家賃や住宅ローンなどの住居費や通信・光熱費、保険料など、毎月金額が決まった金額かかるものの費用を指す。
固定費のポイントは毎月決まった金額がずっとかかるということだ。例えば家賃で考えてみよう。家賃が5万円/月、7.5万円/月、10万円/月、月に換算すると大きな差ではないかもしれないが、10年、50年スパンで考えてみるととても大きな金額になることが分かる。
図1:月額家賃の違いによる合計支払額の比較
月2.5万円家賃が違うだけで、1年間30万円の差、5年で150万円、10年で300万円、50年で1,500万円の違いが出てくるのだ。たった月2.5万円しかし、50年後に1500万円の貯金があるのとないのどちらが幸せだろうか?心のゆとりがあるか?
軽い気持ちで固定費の上昇を許してはいけないのだ!!
ほかにも月額数千円だからと、見逃している固定費がある人がいるかもしれないが、早急に見直すことをすすめる!下記記事で書いたが、月額数千円だとしても何十年ともなると何百万円の支出になるのだ。
お金を貯める超シンプルな方法は、
「収入よりはるかに低い支出で生活する」ということだ。
この機会に「お金持ちになる意味」を改めてしっかりと考え直し、「先取り貯蓄」や「固定費の見直し」を通して、着実に貯金できるようになろう。
お金は大事だよ
春太郎
★春太郎のTwitterアカウントも是非見てみてね。