ホセ・ムヒカの「Rio+20 地球サミット2012」での演説を聞いて
先日たまたまウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカの演説の映像を観て、改めてお金(消費)の呪縛から解放されることの大事さを感じた。
まずは、ホセ・ムヒカのこの演説を観たことがない人は、ぜひ観てみることをおすすめする。
この演説は、2012年にブラジルのリオデジャネイロで開催された国連の「Rio+20 地球サミット2012」での演説である。このサミットのテーマは「持続可能な発展と貧困解消の文脈におけるグリーンエコノミー」「持続可能な発展のための制度枠組み」である。彼は、この演説で今の消費社会の上に成り立つ発展に対して警鐘を鳴らしている。無限の消費と発展を求め、働いてはお金を使い消費し、働いてはお金を使い消費し、人生をすり減らしていくことに対して、その先にあるのは幸せな世の中ではなく、破滅だと主張している。
世界でいちばん貧しいムヒカ大統領によるリオ会議(Rio+20)スピーチ
行き過ぎた消費社会が人々を麻痺させる
我々はいつのまにか消費社会に飲み込まれ、競争社会に翻弄されて、多くの時間を消費と労働のサイクルに使ってきた。
企業は競合企業と競い合いながら、消費者の消費活動が活発になるように、広告宣伝活動を積極的に行い、消費者の欲求を喚起しようと必死だ。そして、消費欲求を掻き立てられた消費者はお金をあるだけ使い、稼いだ分だけ使っている。
実際に年に1000万円ものお金を稼いでいるのに貯金がない人、借金を検討している人が世の中には存在する。
買うために働き、もっと買うために、もっと働き、もっともっと買うために、もっともっと働き、、、底なしの消費欲求を満たすために、多くの時間を費やしている。
行き過ぎた消費社会が、全てを麻痺させているといっても過言ではない。
本当の豊かさとは何なのだろうか?
あなたはお金を使うために、この世に生まれたのだろうか?ものを買い続けるために生まれてきたのだろうか?無理をして35年ローンを組み、ローンを返済し続け、働き続けるために生きているのだろうか?そうではないはずだ。
見栄をはり、高級ブランドの服やバックを身につけるために生きているのだろうか?そうではないはずだ。
本当の豊かさとは何なのだろうか?
昔の賢人達は本当の豊かさを知っていた。
「貧しい人とは少ししかものを持っていない人ではなく、もっともっとといくらあっても満足しない人のことだ。」
どんなにお金を使ったって、どんなにものを手に入れたって、底なしの消費欲求が押し寄せ、無限の消費と労働のループに取り残されてしまう。もっと欲しい、もっと欲しいと、働いては買い、働いては買いを繰り返し、自分の人生をすり減らしていくのである。
お金(消費)の呪縛から解放されて、自分の人生を取り戻せ
人は誰しも時間が平等に与えられ、本来であれば自由な時間を満喫し、ありのままの自分でいることができるはずだ。
人生はあっという間である。
そんなかけがえのない人生を「お金(消費)」やそのお金を稼ぐための「労働」に支配されてはないだろか?
このまま消費と労働のループに取り残されたままでよいのだろうか?
あなたの人生の主役は「お金(消費)」でも「労働」でもない。主役は「あなた」である。
あなたがあなたらしく、自由にいきていくためには、お金(消費)の呪縛から解放されなくてはいけない。
お金(消費)の呪縛から解放されるためには、倹約に努め、生活に困らないだけの十分な資産を築くことがポイントである。そして、この超消費社会の中で、その十分な資産を浪費しないための、強い意思が必要である。そうすればお金の不安から解放され、行き過ぎた消費と労働のサイクルから抜け出すことができるだろう。
お金(消費)の呪縛から解放されるための方法と考え方は以前書いた下記記事も参考にしてもらいたい。
お金は大事だけど、人生の主役はあなただよ
春太郎