以前、下記記事でも紹介したお金持ちのBさん。30代の普通のサラリーマンにして既に1億円超えの資産を持っている。
彼に教わった「お金が貯まる」超シンプルな法則については下記の記事で紹介した通り、
「収入よりはるかに低い支出で生活する」
ということだ。
なんてことはない。当たり前のことなのだが、これがなかなかできない。頭ではわかっているが、なかなか実行できない。
多くの人は収入があればあるだけ使ってしまって、いざというときの貯金がないという状態ではないだろうか。
そんな人たちが貯金できる人になるために、上記の記事では、「収入よりはるかに低い支出で生活する」ためのポイントとして下記3点を紹介している。
<「収入よりはるかに低い支出で生活する」ための3つのポイント>
※各々詳細は上記記事を参照
- 「お金持ちになる意味」を理解する
- 先取り貯蓄
- 固定費の見直し
しかし、この記事を読んだ方からこんな相談を受けた。
「わかりやすく、お金を貯めるためにはどうしたら良いかよく理解できた。しかし、わかっていてもなかなか行動できない。行動が続かない。どうしたらよいか?」
浪費をしないための超シンプルな方法
お金を貯めるための法則は「収入よりはるかに低い支出で生活する」という至ってシンプルな法則なのだが、浪費癖がついてしまっている人は、なかなか難しい。
そんな人のために今回は「浪費しないための超シンプルな法則」を伝授したいと思う。
その法則とは
「家計簿をつける」
ということである。
またまた、そんな当たり前な・・・と思う方がいるかもしれないが、嘘だと思うのであれば家計簿をつけてみよう。すぐに実感できると思う。
実は、この方法もBさんに教えてもらった情報である。というのも私も一時期浪費癖に悩まされており、Bさんに同じように相談したときに教えてもらった方法が「家計簿をつける」というものだったのである。
Bさん「家計簿をつけている人は大体浪費癖がない。自分の周りのお金持ちも大体家計簿的なものは必ずつけている。」
私「本当ですか?」
Bさん「嘘だと思うんならやらなくてもいいよ。」
私「・・・やります!やってみます!」
私もそんな方法で浪費癖が治るのか?お金が貯められるようになるのか?と考えていたが実際にやってみると少しずつではあるが、浪費癖が治り、今では「収入よりはるかに低い支出で生活する」ということも実践できている。
家計簿がもたらす2つの大きな効果
家計簿をつけることで2つの大きな効果があるとBさんは教えてくれた。
1つ目は「自分のお金の使い方を客観視できる」ということだ。
浪費癖がついている人は、自分が何にどのくらいのお金を使っているのか把握できていない。家計簿をつけて振り返ってみると、予想以上にお金を浪費している自分に気づくことだろう。そして、自分のお金の使い方の傾向が見えてくる。「自分は飲み代になるとお金を使いすぎてしまうようだ」とか「趣味の釣り道具のことになると金銭感覚が麻痺する」とか。自分のお金の使い方を客観的に見て、何にどのくらいお金を使っているか、自分のお金の使い方の傾向・癖を把握することは自制心を働かせ、浪費癖を治すためには必要不可欠である。
2つ目は、「今後使うお金をシミュレーションできるようになる」ことである。
家計簿をつけていない人は、来月自分が何にどれだけのお金を使うかおおよそ見当がついていない人が多い。それは当然である。自分は何にどれだけのお金を使っているか把握していないからである。しかし、家計簿をつけている人は、自分のお金の使い方の傾向を理解し、過去の家計簿の記録から、シーズナリティも意識した上で、来月のお金の使い方の予定が立てられるようになる。つまり、何にどのくらいのお金を使って、どのくらいを貯金に回すかも考えることができるということである。ということは、前述の「収入よりはるかに低い支出で生活する」ための3つのポイントの「先取り貯蓄」や「固定費の見直し」を実践しようと思ったら、実は家計簿をつけて、自分が来月何にどのくらい使うかをシミュレーションし、コントロールする必要があるということがわかるだろう。(これは上記の記事に追加しておこう)
家計簿をつける際の大事な2つのルール
このように、家計簿をつけるようになれば、大きな効果を実感できるようになると思うが、さらに下記のルールを徹底すれば、さらなる効果を実感できると思う。
<家計簿をつける際の大事な2つのルール>
- 1週間に1回はつける。さぼらない
- 将来の出費は多く見積もり、収入は少なく見積もる
1つ目のルールは「1週間に1回はつける。さぼらない」ということだ。
家計簿をつけるようになれば実感できることだが、家計簿をつけている時間は
「反省の時間」でもある。
「予定以上に、お金を使ってしまった」とか「こんなもの買うはずじゃなかった」とか反省しながら、「来週は同じ過ちを犯さないようにしよう」と決意を新たにするのである。しかし、家計簿をつけるスパンが1週間以上空いてしまうと、だんだんこの反省の時間がなくなってきてしまう。だんだん「大丈夫、大丈夫」とお金を使いすぎてしまう。どちらにせよ時間が経ってしまうとあとから家計簿をつけるのはめんどうになってしまうので、できれば毎日、難しければ1週間に1回、家計簿をつける時間を確保しておこう。
2つ目のルールは「将来の出費は多く見積もり、収入は少なく見積もる」ということだ。
前述の通り、家計簿をつける大きな効果の2つ目「今後使うお金をシミュレーションできるようになる」ということで、ぜひ使ったお金を記録するだけではなく、今後使うお金のシミュレーションもしてみてほしい。シミュレーションといっても大したことではない。毎月どのくらい収入があって、何にどのくらい出費する予定かを決めて、まずは1〜2年間でもよいのでシミュレーションしてみてほしい。そのときに大事なのが、出費は多く見積もり、収入は少なく見積もることだ。
下記記事で書いたように人間は愚かだ。
大体シミュレーション通りにはいかない。
出費は必ずと言っていいほどオーバーするだろう。そんなバッファをしっかり読んでシミュレーションをしよう。
出費の項目は下記を参考にしてみてほしい。
<固定費の出費項目>
20代の固定費の理想的なプロポーション例(一人暮らしを想定)>
<変動費の出費項目>
20代の変動費の理想的なプロポーション例(一人暮らしを想定)
まとめ
<浪費をしないための超シンプルな法則>
家計簿をつける
<家計簿をつける際の大事な2つのルール>
- 1週間に1回はつける。さぼらない
- 将来の出費は多く見積もり、収入は少なく見積もる
家計簿をつけて、浪費癖をなくし、勝手にお金が貯まるようになろう。
お金は大事だよ
春太郎