春太郎ブログ

お金の“知らない”で損をしない

日経新聞もNewsPicks有料会員も解約した理由

やっと気づいて、やっと解約

先日、2年間ほど購読してきた日経新聞電子版と1年間ほど有料会員だったNewsPicksを解約した。

 
解約した理由は主に下記2点である。
 
<私が日経新聞電子版、NewsPics有料会員を解約した理由>
  1. ニュースをお金を払ってチェックする時代は終わったと感じたから
  2. 毎月の固定費、単月ではどうってことない金額でも、年間、生涯で見ると驚きの金額になることを知ったから
 
上記、特に一つめのことに気づくまでに、とても時間がかかってしまったが、今は気づけて固定費も削減できて、とても嬉しい。
 

 

ニュースをお金を払ってチェックする時代は終わった

もう気づいている人にとっては当たり前のことなのかもしれないが、ニュースをお金を払ってチェックする時代は終わった。インターネットが普及するにつれて、ネットでニュースはタダで見れるし、検索すればもっと詳しい情報を探すことができる。

 

ニュースにお金を払うことに疑問を覚えたきっかけ

そんなことに気づいていなかった私は、何かの自己啓発本で読んだ「できるビジネスマンは日経新聞を読み、常に日本経済の動向を把握して、アンテナを立てている」的な情報に踊らされ、日経新聞電子版を購読し始め、さらには「できるビジネスマンは、様々な情報を常にチェックし、ビジネスチャンスをうかがっている」的な情報に踊らされ、ニュースキュレーションアプリの中でも、専門家や知識人がコメントを寄せるNewsPicksの有料会員となった。

 
しかし、日経新聞電子版を購読し始めて約2年、NewsPicksの有料会員になってから約1年ほど経って、ある疑問が浮かんだ。「このお金を払い続けて、この先に何があるのだろうか?」
 
実は最後の3ヶ月間は、毎朝通勤時間に日経新聞電子版を見て、空いた時間があればNewsPicksを見るという生活に疲れてきていて、お金を払いつつもたまにしか見ないという生活になっていた。しかし、実際には日経新聞電子版を見ようが、見まいが、NewsPicksを見ようが、見まいが、私にとっては何の影響もなかったのである。
 

自分が日経新聞NewsPicksから得ていた情報は“知っていれば、何かの役に立つかもね”情報

いろいろ考えてみると、自分がこれらのメディアで見ていた情報とは、自分にとっては「知っていれば、何かの役に立つかもね」程度の情報だったのである。そして、大半の人は自分と同じ状況だと思う。
 
日経新聞やNewspicsで得た情報がたまたま、すぐに役立つことはあるかもしれないが、それは“たまたま”である。情報源が少ない時代は、このような僅かな情報源から情報を仕入れておくことは、いざという時に重要だったかもしれないが、今はネットでいつでも知りたい情報が検索できるため、いつ役に立つか分からない情報を見ているよりも、今役立つ情報を検索して得たほうが良いのである。
 
例えば、極端な例を挙げれば、政治や経済をテーマにした討論番組の司会者であれば、日経新聞やニュースアプリを読んで時事情報を理解しておくのは、仕事をしていく上で必要不可欠で重要なことだが、そんな職業はかなり限られている。もし、web制作会社の制作ディレクターが、政治経済の時事情報にいくら詳しくても、今作っている某化粧品メーカーのwebサイトをより良いサイトにすることはできない。ちょっとは(たまたま)できたとしても、政治経済の情報を知るよりも、美容業界について調べて深く知る方が絶対に良いサイトになるし、お客さんの信頼も厚くなるのは確実だ。
 

なぜ、こんなことに今まで気がつかなかったのか?

気づいてみれば、当たり前のことだが、なぜ今まで気がつかなかったのだろうか?と思う。その要因は下記の二つがあると思う。
 
<今まで気がつかなかった理由>
  1. 知らない間に、各種メディアや著名人、職場のメンバーによって「新聞や各種メディアでニュースをしっかりチェックすることが重要だ」刷り込まれているため
  2. ちょうどここ十数年で、ネットが急速に普及・発展する中で、情報の価値感、情報の取り扱い方に大きな変化があったことに気づけなかったため
 

知らない間に刷り込まれている

一つ目は、各種メディアやビジネス界の著名人・成功者が、やたら新聞の購読や、様々なニュースをチェックすることが“ビジネスマンの成功の法則”のように、発信し、刷り込んでいることが要因だと思っている。
 
様々な自己啓発本を読むたびに、「私の毎朝の習慣は新聞を読むことから始まる」とか「毎朝の出勤時間やスキマ時間にどれだけの情報をチェックできるかが、将来大きな差になる」みたいなことが書かれている。一般的に成功しているビジネスマンが言ってるのだから、これは信じてしまう。しかも、これらの情報を受けて大半のビジネスマンがこの情報を信じ込んでいるため、様々な職場で「新聞や各種メディアでニュースをしっかりチェックすることが重要だ」という常識が根付いてしまっているのである。私も新人時代に「日経新聞を読んでいれば、いつか同期と差がつく」と会社の上司に言われたがある。今となっては、「いつか、、、っていつだ?」という感じである。
 
そもそも目的もないのに、様々な情報収集していてもしょうがない。例えば北極に行く予定もないのに、北極の情報収集をしていてもしょうがないのだ。確かに、いつか北極に行くことがあるかもしれないが、その万が一のために情報収集してムダな時間を過ごしたくはない。
 

ネットの普及・発展で情報の価値感・取り扱い方は大きく変わった

そして、二つ目の要因は、ちょうどここ十数年で、ネットが急速に普及・発展する中で、情報の価値感、情報の取り扱い方が大きく変化したことに気がついていないことが挙げられると思う。
 
昔のメディアや情報収集源が少ない時代では、新聞や様々なニュースをチェックして、「何でも知っている人」が貴重な存在で、それだけで重宝されたかもしれないが、今の時代は新聞やニュースアプリに載っている程度のことを知っているだけでは全く価値をなさない。なぜならネットで調べればすぐ分かるからである。にもかかわらず、「何でも知っている人」になろうと皆目指している。情報の価値感・取り扱い方は大きく変わってきているのである。
 
ちょうどこの十数年でインターネットは爆発的に普及・発展してきた。一つ目の要因で挙げたビジネス界の成功者とは“今までの成功者”であって“インターネット時代の成功者”ではないことが大半だ。昔の常識は、ネットの普及とともに一気に変わってきているのである。
さらに、昔は情報源が限られていたため、情報も少なかったが、今はネットの普及で情報は爆発的に増えてきている。全部知ろうと思ったら、もうそれだけで人生が終わってしまう。人生かけても全ての情報を知ることは無理だろう。
 
しかし、「なんでも知っている人」がすごいとまだまだ信じられているため、情報は必要な時だけ検索すれば良いという流れにはならず、速読方法だとか効率的なニュースチェックアプリだとか、“効率化”を図って、何とか多くの情報を手に入れようとする流れになってしまっている。速読して、大量の本を短時間で読んで、どうなりたいのか?物知り博士になってどうなりたいのか?目的もなく、ただ多くの情報を知っているだけではこれからの時代、何の価値もない。ネットで調べれば大半のことは分かるのだから。
 

これからの時代はどのような情報との付き合い方が重要?

私が思うにこれからの時代、下記の2点が情報の取り扱い方として重要だと思う。
 
<これからの時代の情報収集で重要なこと>
  1. 必要なときに必要な情報をどれだけ効率的に集めることができるか
  2. 必要なときに必要な情報をどれだけ深い情報として集めることができるか
 
一つ目は、そのままである。二つ目の深い情報とは、ネットで調べただけでは分からない情報である。それは実際に経験したことのある人の一次情報だったり、自分の実体験に基づく情報である。
必要なときに、ネットやリアルでどれだけ効率的に本質的な深い情報を集められるかが、これからの時代では重要だと思うのだ。
 

月額の有料会員費、月額は安くても“塵も積もれば山となる”

最後に今回、日経新聞NewsPicks有料会員を解約したもう一つの理由「毎月の固定費、単月ではどうってことない金額でも、年間、生涯で見ると驚きの金額になることを知ったから」について説明したい。
 
最近、様々な固定費について見直しを進める中で、この日経新聞NewsPicks有料会員についても改めて年間どのくらいの金額がかかっているのか、働いている間ずっと利用していたらどのくらいの金額になるのかを計算してみた。そうすると、けっこうなお金がかかることに気づいたのである。
 
各々の月額料金は下記の通りで、年間、働いている間ずっと(例えば60歳まで働いたとして現在30歳なので30年間)で計算すると下記の通りになる。
 
<各月額料金>
  • 日経新聞電子版:4,200円/月→5,0400円/年→1,512,000円/30年
  • NewsPicks有料会員:1,400円/月→16,800円/年→504,000円/30年
 
働いている間ずっと利用するとなると、60歳までで合わせて約200万円払うことになるのだ!
 
いつ使うかも分からないニュースや情報を200万円払って買うのか?
 
いや、買わないでしょ!
というのが今の私の考えである。
 
 
お金は大事だよ
春太郎
 
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